〜法教育を実践してみた感想〜
法教育、、、流行ってますね。
様々なホームページにもアップされています。
官庁のホームページにも、法テラスなんかでも。
法教育を行うために、法的知識をつけることは、
もちろん大事だと思います。
難しい法律を如何に分かりやすく教えたら良いかは、
法教育のカリキュラムや指導案を作ってみるとわかるでしょう。
扱うべき法律の知識が如何に大切かを感じます。
確かに、法律は難しいです。
いや、本当は法律は簡単で、
誰でも理解できるものでなければなりません。
そうあるべくして、法律は書かれているものであり、
また、書かれなければならないものです。
ですから、難しいと思える法律も、理解できれば、
一定の価値観をもっていること、
合理的な法則があること、
がわかります。
そうすると、簡単に思えるはずです。
ただ、法律を納得し、理解するには、
一定の前フリ(前提概念、価値観)を
踏まえなければならないことは事実です。
ですから、法教育が意図している
法律の持つ前提概念、価値観を児童・生徒に教えること、
そして、そのための法教育に関する指導カリキュラム
を作成することは、
難しさを感じるかと思います。
実は、だからこそ、
法教育は法律だけで考えてはいけない、
と思います。
児童・生徒に法律を
納得し、理解してもらうためには、
彼ら、彼女達になじみのあるものから
入らないといけないと思います。
法教育の授業案を作成しようと思った方は、
是非、対象学年の教科書を見てください。
社会、国語などの教科書です。
そして、学習指導要領を見てください。
法を上からの目線で教えるのではなく、
児童・生徒の目線から捕らえるようにしてください。
法が共生のルールであり、なくてはならないものであるならば、
児童・生徒の生活の中にも法はあるはずです。
法教育は、そのような児童・生徒の身の周りに存在するルール
に気づかせる授業であるべきではないかなと思います。
もちろん、自分の授業を棚に上げて書いています。
実際に授業を行ってみて、はじめて上記のことを
強く感じました。
法教育実施後の児童の感想文を読んでもそうです。
聞き手である児童は自分の身の回りのことに
引き付けて法を考えています。
法教育のカリキュラムについて、
いきなり裁判員制度、模擬裁判ではじめるのではなく、
児童・生徒の身の回りの法に気づかせる授業から
はじめるのが良いのではないかと思います。
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